基礎知識
段ボールとリサイクル
日本で1年間に生産されている段ボールの面積は約14200平方キロメートルです。当社のすぐ近くにある琵琶湖の面積は約670平方キロメートルなので、1年間に琵琶湖約21コ分の広さの段ボールが生産されていることになります。世界での段ボール生産量の1位は中国、2位はアメリカ、それに次ぐ3位が日本となっています。
現在使用されている段ボール箱の原料のほとんどが段ボール古紙からできています。段ボールは高いリサイクル率を誇る優れた環境資材であり、使用後その約95%が回収され、再び段ボールの原料に生まれ変わっています。当社でも製造過程で発生する段ボール端材はすべて集め、プレス機で圧縮しブロック状に固めて回収しリサイクルされています。まさに段ボールは大切な資源を繰り返し活用できる、地球に優しい環境資材です。
段ボールの構造
段ボールは表裏ライナーと中芯を貼り合わせて作られます。
段ボール原紙(ライナーと中芯)
段ボール原紙は『ライナー』と『中芯』に分けられます。
ライナー
ライナーとは段ボールの表面、裏面に使用される段ボール原紙です。
ライナーはKライナー(クラフトライナー)、Cライナー(ジュートライナー)、Dライナーの3種類からなります。主にK7・K6・K5・C5・D4の紙質があり、K7が最も強く、D4が弱い原紙になります。C5、K5、K6を使用することが多いです。
Kライナー(クラフトライナー)
・・・強度的に優れ、幅広く使用されています。1平方メートル当りの重さは170g、210g、280gです。
Cライナー(ジュートライナー)
・・・再生紙を多く含んだライナー原紙で、強度はKライナーより落ちますが、価格的に安価で内装箱やパット等に多く使用されています。
中芯
中芯とは段ボールの波形部分に使用される段ボール原紙です。
1平方メートル当りの重量が120gの中芯原紙を一般的に使用しますが、160g・180g等を使用することで強度を増すことができます。
強化中芯(強化芯)とは薬品で中芯原紙の強度を上げたものです。
1平方メートル当りの重量が120gの中芯原紙を一般的に使用しますが、160g・180g等を使用することで強度を増すことができます。
強化中芯(強化芯)とは薬品で中芯原紙の強度を上げたものです。
段の種類
厚さ約5mmで緩衝性と垂直圧縮強さに優れています。最も一般的な段ボールです。
厚さ約3mmで平面圧縮強さが強いので、缶やビンの包装に多用されています。また、小箱や型抜きする箱等に使用します。
厚さ約8mmでA段とB段を貼り合わせた構造になっています。大きな箱や重量物の梱包に使用されます。
厚さ約1.5mmで美粧ケースに多用されます。
段ボールの種類
両面段ボールの片側に片面段ボールを貼り合わせた段ボールです。
複両面段ボールに片面段ボールを貼り合わせた段ボールです。
片面段ボールの片側にライナーを貼り合わせた段ボールです。
中芯の片側にライナーを貼り合わせた段ボールです。